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版権二次創作を含んだ非公式ファンブログです。各版権元様とは一切無関係です。コードギアス、咎狗の血、デュラララ!!、その他について書き散らしております。え゙…と思われる方は、×(ぽちっと),←(ぽちっと)でさよならして下さいませ。
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スザルルです。スザクメイン。
何だか、これはパラレルかも知れないと思うくらいに、
スザクが別人というか、なんというか…(滝汗)
ひとまず、ほんわかしております。






隣から規則正しい寝息が聞こえる。
僕はその安らかな眠りを横でずっと見ている。
眠れないわけじゃない。
眠らないだけ。
こんなに無防備な彼を見ることはあまりない事で、勿体ないから。
こういうのも貧乏性っていうのかな?

嬉しいと思う。

ちょっと物足りないけど。



-realize-



「ナナリーが夕食を一緒にって言ってるんだが…」

登校して挨拶を交わした後、ルルーシュと目が合うとサインを出された。
朝一番にどうしたのかと嬉しいよりも心配した僕に、
屋上でルルーシュは言った。
拍子抜けして、思わず黙ってしまった僕の様子を
ルルーシュは勘違いしてしまったみたいで
「駄目なのか?」と、残念そうな悲しそうな顔で言う。

そんな顔で駄目なのかと言われて、断れる人っているんだろうか。
僕は100人いれば99人は頷いてしまうだろうその一人に入るから、
「大丈夫だよ」と笑顔で答えた。
本当は呼び出しがあれば、そちらを優先させなければならないけど、
悲しそうな顔をもう一度見るのは嫌だから口にしない。
ほら、そうしたら「よかった」と微笑むルルーシュが見れた。
メニューは何かって尋ねれば、ルルーシュはいつものルルーシュに戻って
得意げにメニューを説明してくれる。

嬉しい。
好きな人には笑って欲しい。

あんまりニコニコしていたら「馬鹿な奴みたいだぞ」なんて
可愛らしくない言葉を吐くけど、
でもルルーシュも同じように笑ってるから
嬉しいって思ってくれてるんだろうと思って、僕もまた嬉しくなる。
今日はいい日だ。
会長に「何か好い事あった?」そう聞かれて、
周りにもわかる単純な自分が可笑しくて、また笑った。



少し多すぎる気がする料理たちを全て平らげて、
食材が綺麗になくなった食器を片付けている最中、
ルルーシュが席を立ってキッチンへ行っている間に
ナナリーに話かけられる。

「スザクさん、お兄様のお料理、また美味しくなったと思いません?」
「そうだね」
「どうしてだと思います?」
「さぁ?どうしてだろう。ナナリーはどう思う?」
「きっとスザクさんが一緒に居てくれて嬉しいからだと思います。
 お兄様はスザクさんが大好きだから」
「そうなら僕も嬉しいな」
「私もお兄様に負けないくらいスザクさんが大好きですけれど」
「光栄だな」

微笑んだ僕にナナリーも柔らかい笑顔を見せた。

ルルーシュとナナリー、
これだけ癒しを与えてくれる兄妹もいないと思う。
運命は悪戯だけど、こんなにも嬉しいと思うこともあるんだから、
捨てたものじゃない、そんな風に思わせてくれる。
出逢ったことにどれだけ感謝しても足りないかもしれないな。
思ったところにキッチンから戻ってきた
ルルーシュが渋い顔をして僕を見る。

「スザク、食器を運んでくれないと片付かないだろう」
「あ、ごめん」
「お兄様、スザクさんは私とお話をして下さっていたんです。
 スザクさんをそんなに責めないで下さい」

少し拗ねたように言うナナリーに、
ルルーシュも「しょうがないな」と苦笑いを浮かべる。

ルルーシュが洗った食器を受け取ってそれを拭きながら、
できるならここで暮らしたい…なんて少し本気で思った。


ナナリーの就寝時間になって、ルルーシュと二人で部屋に戻る。
僕が夕飯の感想とお礼を言うと、
ルルーシュは「スパイスはこう使った方がよかったかもしれない」とか
反省点を並べていくから、わからないながらも頷いて聞く。
「充分美味しいと思うんだけどな」って口にすると、
ルルーシュはもっと白熱してきた。
ああでもないこうでもないと喋るルルーシュの様子に、
可愛いなぁと思った僕は
蝶が花の蜜に誘われるような自然なそれで、
ルルーシュの顔に自分の顔を近づけていった。
目を真丸にしたルルーシュの口が動かなくなった瞬間に
僕の唇とルルーシュの唇が重なった。
唇が合わさったまま何気に目を開けると、
ルルーシュは目を見開いたままで固まっている。

「ルルーシュ、キスする時は目を瞑るものだよ?」
「・・・・・・、わかった」
「じゃあもう1回」

ドサクサに紛れて、ルルーシュの脳が回転していないうちに
素早く、でも優しくキスする。
目を開けると、学習能力に長けたルルーシュは
今度はちゃんと目を瞑っていた。
ルルーシュに気付かれないように笑って僕も目を閉じた。



2度目のキスの後、少し沈黙が続いた。
先に口を開いたのはルルーシュで、僕はその言葉に驚いた。

「遅くなったから、泊まっていくか?」
「え?いいの?」
「あぁ・・・」

その後また沈黙で、ルルーシュはその空気が堪らなかったのか
「先にシャワー使うぞ」とバスルームへ行ってしまった。

少し考える。

相手はルルーシュ。まさかの展開。
泊まる→シャワーときたら…、いいのかな?
いや、でも、たぶんルルーシュとしては、
一緒にいたいと思ってくれてはいるんだろうけど、
ただそれだけで、その先にどうなんて考えてなくて、
いや、でも…。

同じ問答を繰り返して、たどりついた結果は、
やっぱり僕の思っているようなことは考えてないんだろうってことで。

半分は嬉しい。半分は辛い。

案の定、一緒にベッドに入ったけれど、
少し話をしたら、ルルーシュは眠ってしまった。
こういうのを蛇の生殺しっていうのかな?
なんて思えるなら、まだ僕も余裕があるのかも。

前途遼遠。

でも、ルルーシュが安心して眠れる相手だって
思ってくれてることだけで、今は幸せだ。







『六花』と同じスザクでしょうか…。“目を瞑るのはスザクが教えた”っていうトークから思いついたネタでございました。
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うんうん。
“目を瞑るのはスザクが教えた”
というか、そういう関係のコトはすべてスザクが仕込んだんですよ! グッジョブスザク! グッジョブ姉さん! 癒しをありがとうございますvv

あと、目次? かな……? この作品がシュナロイのトコに置かれてました。これは言っておいた方がいい…のかな…?

というわけで、儀瀬でした! しゅたたーん!
儀瀬 2008/09/11(Thu)23:12 編集
あらっ
教えてくれてありがとう!普通に気が付いてなかったよ~!このコメ終わったら直すよ(笑)

>グッジョブスザク!
だよね!そうだと思うし、信じてるww(頭悪い…)

癒されただなんて、なんて嬉しいことを言ってくれる妹なんでしょう。らぶだよ(爆死)
つか、イマイチ本編でモゲモゲスザルル脳になれないから、もう脳内逃避行なんだよね…(意味わからん)

コメントありがとうでした♪
祐稀(まさき)   2008/09/12(Thu)00:01
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