アイリッシュ・ウルフハウンド

刹那メイン。

前に書いていてほったらかしだったので、あげてみます（笑）
書いた時期は、録音に死亡フラグがあがった時だったりとか……。
遅いだろ、、、おい。

お亡くなりはほっといて（ぇ・・？）、
ずっとロク刹だと思います。
が、最近、アレティエもしくは、ロクティエが書きたいかも…
なんてフザケタ事を思っています（告白で滝汗）

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目の前に壁がある。
ただの壁じゃない。
この壁には名前がある。
だからといって、300年以上も前に崩壊した
『ベルリンの壁』というわけでもない。
それは人間だから。
だからといって、精神論的な
『超えられない人』なんていいものでもなんでもない。
その壁は、ロックオン・ストラトスという、
俺と同じＣＢのガンダムマイスター。


185－162＝23
24－16＝8


「刹那、オマエ、何難しそうな顔してるんだ？」


この男は、俺のことを気に入ってるようで、
必要以上にコミュニケーションを取ろうとしてくる。
いつの間にか目の前にいて、
「よぉ」と屈託のない笑顔で話かけてくる。
そして、俺に向けられている感情は、
男であるのに、恋愛感情だという。
よくわからない。
本当によくわからない。
「男だ女だって括りつける方がおかしいんだよ」
「要は、その人のことが好きだって想いだろ？」
「その相手、人が、中身が、イイって思うから好きになるんだろ？」
「見た目だけじゃ続かないさ。まぁ俺は刹那の見た目も好きだけどな」
「性別前提じゃなく、人を見てんだよ」
「男だから。女だから。だから好きっておかしくないか？」
色々と並べ立てられて、少し納得させられる所もあるけれど、
生まれた時から性別は決まっていて、
生まれる前から性別は決まっていて、
男と女、その組み合わせでなければ、人は生まれてこない。
ロックオンの思想では人類は滅亡だ。
世界を壊してしまおうとしている自分たちを思えば、
滅亡を危惧するのもおかしな話だけれど。
…戦争行為を失くそうとしているだけで、
一般人を巻き込もうとはしてないから、別として。

俺は人を恋愛感情で好きなったことがない。
だからそういうものなのか…と思ったりもする。
でも、そうじゃないと思う自分がいて・・・、
よくわからない。
そして、その相手がどうして俺なのか。
ＣＢだけに限っても、人はたくさんいる。
男女区別なくなら、それこそ。
表に出ているだけなら少なくなるけれど…。
それにしたって、他にいないのか？
スメラギ・李・ノリエガはロックオンの２つ上で、
常に酔っ払いで迷惑だけれど、年齢的にはいい。
ロックオンの言う中身は……、わからない。
マイスターだって、
ティエリアなら、顔も綺麗・・だと思う。
あぁ、そうか、見た目だけじゃなかったよな…。
中身は……、わからない。

人に無関心なわけじゃない。
ひどく人を信用して、信頼して、
俺はあまりに惨いことをしてしまった。
人を深く知って、もし同じようなことが起こったら…、
同じようなことをしてしまうことが嫌だから…。

自分の意思で、自分だけの意思で行動したい。

ロックオン自身に聞いても
「ん？そうだな…、わからない」
「どこがどうだとかそういうものでもないからな」
そう笑って、結局、明確な答えは返ってこない。
そういう、ものなのか…？


「別に」


そして一番わからないのは、
突然にこうして抱きしめられて、
目の前は真っ暗で息苦しいのに、
こうされていることに、暖かくてほっとして、
嫌だと思っていない俺の心だ。