版権二次創作を含んだ非公式ファンブログです。各版権元様とは一切無関係です。コードギアス、咎狗の血、デュラララ!!、その他について書き散らしております。え゙…と思われる方は、×(ぽちっと),←(ぽちっと)でさよならして下さいませ。
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グンジEND後のグンアキです。
短いです。
短いです。
-lost in thought-
土砂降り、その言葉通りの雨が少し前に降りだした。
子どもが号泣しているようなそれを
アキラは黙って窓際でじっと見つめている。
叩きつけるような雨の音は話し声もかき消す。
といってもアキラは今この部屋に独りでいるので話相手なんていないけれど。
凄まじい音ではあるけれど、けっして耳障りではない。
不思議だ。
じっと聞いて見ていると、逆に落ち着くような気がする。
何かどこか、澄んでいくような、研ぎ澄まされていくような。
空が光る。
どうやら雷雨らしい。光に遅れてアキラの耳に雷鳴が聞こえてくる。
稲妻が光っては音が聞こえる、それの繰り返し。
空は泣いているのではなく、怒っているようだ。
雨はアキラを憂鬱とさせる。
あのはにかんだ笑顔を見せていた幼馴染が死んだ日も雨が降っていた。
自分が手にかけたわけではないが、
結局は自分が殺してしまったようなもので。
笑った顔が千切れていき、
そして浮かび上がる狂気の顔。
窓に映った酷い顔。
その自分の顔を覆い隠すように、アキラは額に手をやり俯いた。
空はまだ怒りに震えているように、雨を降らせ、雷鳴を轟かせる。
ふいに、背後から手が伸びてきて抱きしめられた。
その体は濡れていて、伸びた髪から水滴がアキラに滴り落ちる。
この雨に降られながら帰ってきたようだ。
「アキラー、何してんの?」
「・・・・、雨を見てた」
「ふ~ん・・・それって面白い?」
「面白くはない、な」
「じゃあ何で見てたわけー?」
「・・・・・」
答えずにまた窓の外の雨を見ていると、
抱きしめた腕にグンジが力をこめてきた。
グンジも何かを思っているのか、
それとも、
アキラの心の内を読んだのか。
後者であるなら気にしないでくれと思い、
前者であるなら何を考えているのか気になるところではあるが、
今のアキラはそれをわざわざ問うような気分ではなかった。
アキラは自分に回された腕に自分の手を添えた。
そうすると、グンジがまたより一層に腕の力を強くする。
「オイ・・痛い」
「・・アキラどっかいってるし、それに忘れ物してるしさー」
「忘れ物?」
グンジに言われたその忘れ物だが、
アキラには思い当たるものがまったくない。
疑問符で返したのをわかっているのにグンジは何も答えず黙ったまま。
アキラはもう一度考えたが、やはり思い浮かぶことがまるでない。
痺れを切らしたのか、グンジがふて腐れた声でアキラに告げた。
「俺が帰ってきたらアキラは何て言うんだっけー?」
「・・・・・、おかえり」
「・・・・・、ただいま」
力んでいたアキラの体からふっと力が抜ける。
あぁ、そうだな、出迎えればそんな言葉をかけてやってるな、そういえば。
顔を上げると窓に映った自分とグンジが見えた。
自分の頭の上のグンジはまだふて腐れている顔をしているが、
アキラの顔は柔らかい。
萎縮した心が僅かに正常に戻る。
アキラがもう一度声をかけてやると、グンジも笑って応えた。
この腕を、グンジを選んだのは自分で、それに後悔はない。
自分はこの腕がよかったのだから…。
浮上する兆しを逃さないように、
アキラは濡れたグンジの体を拭くタオルを取りにバスルームへ向かった。
グンジはといえばぽたぽたと絨毯に染みを作りながら
子どもが母親を追うようにアキラの後を追って、
一緒にバスルームへと消えた。
まだ雨は降り続いている。
今日、土砂降りの雷雨がありまして、まんまです(苦苦)何か、もっと短いはずで、戯言にあげてしまおうかと思ったんですが、そうなると誰の目にも触れない恐れがありましたのでこちらに(笑)最初に考えていたものはもっともっと甘かったのに…、あぁあたしの阿呆。。。(しかも、降る前まで書いてたものほったらかし…(汗)
土砂降り、その言葉通りの雨が少し前に降りだした。
子どもが号泣しているようなそれを
アキラは黙って窓際でじっと見つめている。
叩きつけるような雨の音は話し声もかき消す。
といってもアキラは今この部屋に独りでいるので話相手なんていないけれど。
凄まじい音ではあるけれど、けっして耳障りではない。
不思議だ。
じっと聞いて見ていると、逆に落ち着くような気がする。
何かどこか、澄んでいくような、研ぎ澄まされていくような。
空が光る。
どうやら雷雨らしい。光に遅れてアキラの耳に雷鳴が聞こえてくる。
稲妻が光っては音が聞こえる、それの繰り返し。
空は泣いているのではなく、怒っているようだ。
雨はアキラを憂鬱とさせる。
あのはにかんだ笑顔を見せていた幼馴染が死んだ日も雨が降っていた。
自分が手にかけたわけではないが、
結局は自分が殺してしまったようなもので。
笑った顔が千切れていき、
そして浮かび上がる狂気の顔。
窓に映った酷い顔。
その自分の顔を覆い隠すように、アキラは額に手をやり俯いた。
空はまだ怒りに震えているように、雨を降らせ、雷鳴を轟かせる。
ふいに、背後から手が伸びてきて抱きしめられた。
その体は濡れていて、伸びた髪から水滴がアキラに滴り落ちる。
この雨に降られながら帰ってきたようだ。
「アキラー、何してんの?」
「・・・・、雨を見てた」
「ふ~ん・・・それって面白い?」
「面白くはない、な」
「じゃあ何で見てたわけー?」
「・・・・・」
答えずにまた窓の外の雨を見ていると、
抱きしめた腕にグンジが力をこめてきた。
グンジも何かを思っているのか、
それとも、
アキラの心の内を読んだのか。
後者であるなら気にしないでくれと思い、
前者であるなら何を考えているのか気になるところではあるが、
今のアキラはそれをわざわざ問うような気分ではなかった。
アキラは自分に回された腕に自分の手を添えた。
そうすると、グンジがまたより一層に腕の力を強くする。
「オイ・・痛い」
「・・アキラどっかいってるし、それに忘れ物してるしさー」
「忘れ物?」
グンジに言われたその忘れ物だが、
アキラには思い当たるものがまったくない。
疑問符で返したのをわかっているのにグンジは何も答えず黙ったまま。
アキラはもう一度考えたが、やはり思い浮かぶことがまるでない。
痺れを切らしたのか、グンジがふて腐れた声でアキラに告げた。
「俺が帰ってきたらアキラは何て言うんだっけー?」
「・・・・・、おかえり」
「・・・・・、ただいま」
力んでいたアキラの体からふっと力が抜ける。
あぁ、そうだな、出迎えればそんな言葉をかけてやってるな、そういえば。
顔を上げると窓に映った自分とグンジが見えた。
自分の頭の上のグンジはまだふて腐れている顔をしているが、
アキラの顔は柔らかい。
萎縮した心が僅かに正常に戻る。
アキラがもう一度声をかけてやると、グンジも笑って応えた。
この腕を、グンジを選んだのは自分で、それに後悔はない。
自分はこの腕がよかったのだから…。
浮上する兆しを逃さないように、
アキラは濡れたグンジの体を拭くタオルを取りにバスルームへ向かった。
グンジはといえばぽたぽたと絨毯に染みを作りながら
子どもが母親を追うようにアキラの後を追って、
一緒にバスルームへと消えた。
まだ雨は降り続いている。
今日、土砂降りの雷雨がありまして、まんまです(苦苦)何か、もっと短いはずで、戯言にあげてしまおうかと思ったんですが、そうなると誰の目にも触れない恐れがありましたのでこちらに(笑)最初に考えていたものはもっともっと甘かったのに…、あぁあたしの阿呆。。。(しかも、降る前まで書いてたものほったらかし…(汗)
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HN:
祐稀(まさき)
性別:
女性
自己紹介:
女子です。腐女子です。
基本、ユルいです。
ギ/アス猛烈愛
ルルは右属性です。
女子相手でも右です。
言ってしまえば、総受です。
スザルル・シュナロイを取扱中です。
BLゲーム 咎狗の血
シキアキ&グンアキ愛
グンジが可愛くてしょうがありません。
グンアキを取扱中です。
drrr!!(現在アニメのみ)好きww
シズちゃんがすごくすごく好きです。
けれどdrrr!!はみんな好きだ!
静臨を取り扱い中です。
バンギャ?であったりします。
月と海の四弦さん好きです。
虹の歌うたい(ちっちゃいおっさん)が
世の中で一番好みです。
づか好き芝居好きです。
づかはどの組の大劇にも1回は出没します。
基本、ユルいです。
ギ/アス猛烈愛
ルルは右属性です。
女子相手でも右です。
言ってしまえば、総受です。
スザルル・シュナロイを取扱中です。
BLゲーム 咎狗の血
シキアキ&グンアキ愛
グンジが可愛くてしょうがありません。
グンアキを取扱中です。
drrr!!(現在アニメのみ)好きww
シズちゃんがすごくすごく好きです。
けれどdrrr!!はみんな好きだ!
静臨を取り扱い中です。
バンギャ?であったりします。
月と海の四弦さん好きです。
虹の歌うたい(ちっちゃいおっさん)が
世の中で一番好みです。
づか好き芝居好きです。
づかはどの組の大劇にも1回は出没します。