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版権二次創作を含んだ非公式ファンブログです。各版権元様とは一切無関係です。コードギアス、咎狗の血、デュラララ!!、その他について書き散らしております。え゙…と思われる方は、×(ぽちっと),←(ぽちっと)でさよならして下さいませ。
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drrr!! 静臨です。
来神時代を捏造捏造。
あたしのシズちゃんと臨也はこうだと思っています。











いつも無愛想。
だから笑うと、どうしようもなく可愛い。
その笑顔が見たいと行動を起こしても全然見れなくて、
何も考えずにいたら勝手に笑ってる。
どこが何が琴線に触れるのか未だにさっぱりわからないけど、
その顔をたくさん見たくて頑張る自分が笑える。
でもやっぱりあの笑顔は特別だから
自分の“情けない”なんて思いは消えてしまうんだ。




-猛毒いちごシロップ-





眼下にある肌蹴た学ランとシャツ。
…、こういうのを“そそる”っていうのか?
いや、そうじゃないだろ。落ち着けよ俺。
そそるって何だよ。どういうことだよ。落ち着けよ俺。
ってこの状況下でどう動けばいい?

小汚い言い争いと、ちょっと鉄棒とナイフが加わっただけの喧嘩だった。
別にいつもと何にも変わらない。
そうだったはずが、いつの間にかいつの間にかいつもの間にか…。

「シズちゃんって童貞?いや、言わなくてもいいよ、わかってるから。
 何かそれってすごく立派なことだよね。今のこのご時世にさ。
 古きよき時代にはさ、筆おろしとかって風習もあったりとかしてさ、
 大人…大人の定義って色々あるけどそこは今置いといて、
 大人が思春期・ある程度の年齢になったらイロイロ伝授したりってあったけど、
 今なんて“汚らわしい”とか“破廉恥”とかってさ、
 何にも教えてあげないからそこら中に正解不正解が混在したまま
 身体も脳ミソも未発達の子どもが吸収しちゃって、
 入り乱れてる色んな情報をありのままに受け入れ過ぎてるってのに、
 そうなっても誰も何も言わないからカオスの渦ん中で馬鹿になってたりして
 『キモチがヨければイイ』なんて自分に酔ってみたり、暴力振るってみたり、
 『周りがヤってるから自分もヤってみる』とかで
 『高校生の男子なんて“発情期のサル”ばっかり』な~んていう時代にさ、
 そういう素振りも見せないってすごく立派だね。
 嗚呼でもシズちゃんの場合、暴力に走ると相手が壊れちゃうし、
 暴力振るえる前に人が近寄ってこないから、どうにもしようがないんだけど。
 さぁシズちゃん、問題です。
 夜暗くならないと見えない花ってな~んだ?」
「は?!」
「すごく簡単ななぞなぞだよ、小学生でもわかる。
 シズちゃん一応高校生なんだからさ、知ってるはずなんだけど?」

不敵に笑う臨也の面にムカムカと沸々と苛立ちが込み上げてくる。
何を言い出すかと思えば性教育かよ。ホントに意味わかんねぇなコイツ。
って違う。この状況をどうするかって考えてたのに邪魔しやがって。
…でも正解か。
コイツは何をどうして目敏いんだ。てか最後のなぞなぞって何だよ。
どういう風に繋がっていくんだよ?
…ダメだ検討もつかねぇ。
夜暗くならないと見えない花?花ぁ?夜に咲く花………あ。

「花火か?」
「ん~、正解。じゃあ次。
 朝起きるときに一番最初に開けるのは?」
「手前、次から次へとわけわかんねぇな」

臨也はなぞなぞを解くのを待っているのか、憎たらしい声は聞こえてこない。
けれど、面は鬱陶しく楽しそうに笑っている。
さっきから何だっていうんだよ、ったく。
朝起きるとき?開ける?カーテンか?

「シズちゃん!残念。カーテンじゃないよ。
 あ、シズちゃん目ぇつぶって」
「あ?何でだよ。しかも俺の思考読むなよ」
「いいから、いいから。そうしたら答えが浮かぶかも知れないし?」
「手前、そう言って何かする気だろ。それには乗らねぇ」
「違うよ。何でいつもそうかなぁ。わかった。
 じゃあ平和島静雄くん、目を瞑って下さい」
「ご丁寧に頼んだからって信用できるか。
 でも・・・・・しょうがねぇから聞いてやるよ」

今はもうすでに戦意も失っていて、臨也のムカつく笑いも消えていて、
久しぶり、いや初めて聞くかも知れない臨也の
下手に出た願いをきいてやってもいいかとそう思って目を閉じた。

屋上。コンクリート。建物の影の下。
肌蹴させた制服。殴られた跡。少々の切り傷。
押し倒し、押し倒されて睨み合った男二人。

どんな取り合わせだよ。
視界がなくなって、周りがよく見えるようになった。
あまりのくだらない状況に笑う。

目の前にあった仰向けの体勢の臨也にムラっとしたコトも忘れて、
静雄は暢気に自分の視界を塞いでいる。
その下には悪戯を思いついた子どものように臨也が笑っている。

シズちゃんってどうしてそんなに真っ直ぐなんだろうね。

ふわりと気持ちの好い暖かい空気が近寄ってくる。
暖かいその心地に浸っていると、唇に柔らかいモノが触れた。
その感触に目を開くと、臨也の面が隙間なくそこにあった。
驚きはしなかった。何故か。
長い睫を眺めて、嗚呼コイツ綺麗な顔してんなぁ…
そんなことを思った。
人は驚き過ぎると無反応になるもんなのか。
それとも、これは俺にとって別に“普通の事”なのか。
わかんねぇけど、悪い気はしない。それはわかる。

暫くして目を開けて胸クソ悪い顔をしながら臨也はペロっと俺の唇を舐めた。
「え゛」
俺の反応を見て、笑いを濃くした臨也は口を開いた。

「それが正解だよ、シズちゃん。わかった?」
「は?」
「なぞなぞの答え」
「…なんだよそれ。全然わかんねぇぞ!」
「ハハ、やっぱりシズちゃんは残念だね。脳トレした方がいいじゃない?
 それとも俺とのキスでまだクラクラ酔ってたりする?」
「馬鹿か、んなことあるわけねぇよ」
「じゃあやっぱり残念なわけだ。しょうがない、今日は特別サービスだよ、まったく」

臨也は自分の手のひらを額からさっと目の辺りまで下ろす仕草をした。
そして今度は逆に目の辺りから額に手のひらを翳す。
現れた双眸に少し鼓動が大きくなったけれど、
わかったかと問う臨也をじっと見つめて、それを知らないふりでやり過ごした。

「瞼」
「はい、正解。よくできました、シズちゃん。
 教え甲斐がある生徒に出会って嬉しいよ、たぶん」
「馬鹿にしてんのか?」
「全然。馬鹿になんてしてないさ。馬鹿だとは思ってるけど。
 大嫌いだとは思ってるけどね」

そう言って笑う臨也にムカついたけれど、
数分前とは何かが違っていて、そっちのが擽ったいというか痒いというか…。
何だかよくわからないが、嫌じゃない。と思う。
嗚呼……。


何もなかったかのように立ち上がって制服の埃を落としていたら、
臨也は立ち去ろうと歩いていた途中で、何かを思い出したように声をかけてきた。

「さぁ、シズちゃん問題です。
 さわるとあつそうな木はな~んだ?」
「またかよ」

ウンザリした顔をして臨也を見ると、背中を向けた臨也がこちらに振り返った。
臨也はいつもの気に食わねぇ面よりマシな顔をしていた。

「それが解けたらステップアップしよう、シズちゃん」
「何言ってんだ」

吐き捨ててやったが、臨也は笑っていて、ムカついた。
さっきの想いは、気の迷いだと自分に言い聞かせながら、
出されたなぞなぞに真剣に向き合おうとする自分が簡単に想像できて、
俺の顔には臨也と同じ笑いが浮かんでた。


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女子相手でも右です。
言ってしまえば、総受です。
スザルル・シュナロイを取扱中です。

BLゲーム 咎狗の血
シキアキ&グンアキ愛
グンジが可愛くてしょうがありません。
グンアキを取扱中です。

drrr!!(現在アニメのみ)好きww
シズちゃんがすごくすごく好きです。
けれどdrrr!!はみんな好きだ!
静臨を取り扱い中です。

バンギャ?であったりします。
月と海の四弦さん好きです。
虹の歌うたい(ちっちゃいおっさん)が
世の中で一番好みです。

づか好き芝居好きです。
づかはどの組の大劇にも1回は出没します。
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