a gleam of hope

暗いというか、スザクが独白ってます。

ある曲を聴いて、ものすごくスザルルだと思い、
書きたい！と思って脳内で書いて、
文字に起してみると、違うものになりました（爆）

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手を伸ばせば、光りに届いていたはずなのに。
手を伸ばせば、力強くはなくても、
それでもしっかりとしたまっすぐな力で
光りに導かれていたはずなのに。


どうして手を伸ばさなかったんだろう…。

今、
それは今思えることで、
その時の僕には手を伸ばすことさえも、わからなかった。
術を知らなかったわけじゃなく、
そうするように思うことができなかった。

あまりにも自分の無力さに、
いや、違う、
あまりの自分の傲慢さ、
自分の思いに囚われすぎて、行動の結果の重さを
抱えきれずに、消化することも、納得することも、
どうすることもできずにいて、
そこでも自分の、自分だけの想いに支配されていた。

だから、身動きがとれずに闇に閉じこもったまま。

その時は今よりも未熟で子どもで、
どうにもならないと思っていたんだ。
あまりにも自分がちっぽけで、無力で、
言うべき言葉も、すべきこともまるでわからなかった。

だからって、口を噤んでしまうよりも、
君に吐き出せばよかった。

怖かった。
自分のしてしまったことを知られることも、
それを聞いた君が僕を嫌ってしまうかもしれないということも。

誰にも公言してはいけないと言われた。
目の前に動かなくなってしまった人間を見たときの怖さが、
あの時の震えがたまらなく怖かった。
恐怖と後悔とよくわからない感情がごちゃ混ぜになって
僕を、支配した。
だから、僕はそれを口にしなかった。

そうして、何も言えなくなった。

君の、そう、宣言した言葉を聞いても。

ごめん、ルルーシュ。

僕はあの時、口にするべきだった。
自分と同じ行動をとってはいけないと。
その一言でよかったんだ。
たった一言で。

君の頑固さは知っているつもりだから、
その時には、きっと反発しただろう？
でも、それでも、伝えるべきだったんだ。
こうなる前に。
行き先が違ってしまう前に。

君に出逢って、僕は初めて知った。
この世には想いあえる人がいるということを。
守りたいと思える人がいるということを。
大事だと、大切だと思う気持ちを。
信用しあえる人がいるということを。

何をするのも一緒で、
楽しくて、楽しくて、時には辛くて。
でもその悲しかった分、それが終わればもっと楽しくて。

あのときはこんな風に明確に思えたことはないけれど、
今ならわかる。


それを教えてくれた人を、君を、
殺したいほど憎むなんて、


どうしてだろう。


ルルーシュ、
僕はもう間違いを起しちゃいけないんだ。

自分の想いを閉じ込めたら、また同じ過ちを繰り返してしまう。
それじゃいけないんだ。

だから、
僕は君を止めるよ。

行き先が違ってしまったのは、僕のせいだから。

だから、
僕は君を止めるよ。


僕が君を。


闇を纏ってしまった光りはもう闇でしかないから。

別の光りを見つけてしまったから。

綺麗な光りだったんだ、ルルーシュ。
真っ白で、眩しくて、でもそれでいて優しくて
僕の手をしっかりと握ってくれた。
闇に包まれていた僕を引き上げてくれた。

僕は彼女を守りたい。
守るべき人だから。

だから、
僕は君を----- 

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お互いに光りだと思い込んでいて、 実際はお互い真っ黒。
滑稽だけど、からっぽになれない。