版権二次創作を含んだ非公式ファンブログです。各版権元様とは一切無関係です。コードギアス、咎狗の血、デュラララ!!、その他について書き散らしております。え゙…と思われる方は、×(ぽちっと),←(ぽちっと)でさよならして下さいませ。
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CIVILIZE--3-
「ルルーシュ、そう、君が俺に言った言葉だ。でも確信できるものはなかったし、ただの推測でしかない。そうしているうちに、ユーフェミア皇女殿下様が教えてくれたよ。まぁ、本人はその自覚がないままだったけど。最初から気になっていたんだ、ホテルでの一件。ユーフェミアがホテルにいることはブリタニア軍の上部の者しか知らない情報だった。特派の俺だって後から知ったんだ。それなのに、ゼロはコーネリアに向かってユーフェミアを助けると言ってきた。コーネリアにとってユーフェミアが癌だって知っていて。ゼロはそれを、コーネリアとユーフェミアの関係を知り得る者だと推測できた。それに、神根島。あんな風に彼女が無事で出てくるなんて信じられないことだろ?一緒にいたのはゼロだ。クロヴィスを殺したのはゼロ。ブリタニア皇族を殺すことを躊躇わなかったゼロが、何故ユーフェミアを殺さなかった?勿論、自分が島から脱出するための手段として使うため、それもあっただろうけど、ゼロなら他にやりようもあったはずだ。けれど、彼女は無事だった。どうしてだと思う?ルルーシュ。もう君にならわかるだろ。ユーフェミアはゼロの正体を知っていたからだ。彼女の見知ったルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだって。彼女と君との関係はよく知らないけど、彼女のことだ、君ともきっと仲がよかったんだろ?あの無垢で何も知らない、大事に大事に護られてきた、皇女殿下という名前くらいしか利用価値がない、綿菓子みたいな彼女を君が殺せるはずも殺す必要性もないよな?それにユーフェミアを殺さないでくれてよかったよ。俺の上に皇族の騎士っていう位が勝手に落ちて来てくれたから」
「あぁ、たくさん喋ったから疲れた。で、ルルーシュ。君はこれからどうする?」
そういってスザクは口を噤んだ。
スザクの表情はとても穏やかだったが、ルルーシュの顔は強張っていた。
どうする…そう問われても、この先のスザクの動向により
ルルーシュの取るべき選択肢が決まってくる。
けれど、それを探ろうにも、スザクの思っていることを
今のルルーシュには推量することも推測することもできない。
未だに驚きを隠せず、目の前のスザクを信じきれないでいる自分がいるから。
「スザク、本当なのか?」
漸く出た言葉はそれだった。
スザクは目を瞠ってから、笑った。
「本当だよ。俺はルルーシュには嘘は吐かないから」
ルルーシュがゼロじゃなかったら、こんなこと喋るつもりもなかったんだけど…
そう言いながらスザクはルルーシュを見つめた。
再会してからのスザクは、どこか変わってしまっていた。
意味がわからないほど、ルールに固執して正義を振りかざす------
(7年前の彼も、勿論、強い意思の持ち主ではあったが)
外部から叩き壊すではなく、内部から変えていけばいいと言った。
それでは何も変えられないと呆れたことを、
それでもスザクがスザクであるから、と認めたことを思い返す。
少し笑う。
再会してからのスザクはすべて演技であったと。
名誉ブリタニア人になり、ブリタニア軍に入り、ブリタニアを壊す。
その理由が自分の、ルルーシュのためだと。
「スザク」
「何?」
「スザクはこれからどうしたいと思っているんだ?」
数回瞬きをした後、スザクは言う。
「俺は、今の立場を有効に利用しない手はないと思ってるよ。だから、これからも名誉であり、軍にいる。幸いというか、当たり前なんだけど、ユフィは俺に懐いていてくれるし、このまま利用しつつ、もう少し内部に入りこみたい」
「そしてブリタニアを、ルルーシュと一緒に壊そうと思ってる」
君は?逆にルルーシュが問われる番になる。
「俺は…」
ルルーシュが黒の騎士団を使って外部から追い込み、スザクが内部からの崩壊を誘う。
そうすれば今の現状よりも、もう少し早くブリタニアが見えてくる可能性が高い。
ルルーシュがスザクの手を取ることに迷いはなかった。
「俺はブリタニアを壊す。・・・スザクと一緒に」
目が合ったまま、スザクの手がルルーシュの前に伸びてくる。
手を握ろうとしたその瞬間、ルルーシュの体はスザクの下に引き寄せられ、
抱きしめられていた。
「ッ……スザク?」
呼ぶとルルーシュの背に回されたスザクの腕にさらに力がはいる。
「好きだよ、ルルーシュ」
耳元で聞こえたスザクの言葉はそう聞こえた。
その言葉を理解できぬまま、
時間だけがただ、過ぎていった。
「あぁ、たくさん喋ったから疲れた。で、ルルーシュ。君はこれからどうする?」
そういってスザクは口を噤んだ。
スザクの表情はとても穏やかだったが、ルルーシュの顔は強張っていた。
どうする…そう問われても、この先のスザクの動向により
ルルーシュの取るべき選択肢が決まってくる。
けれど、それを探ろうにも、スザクの思っていることを
今のルルーシュには推量することも推測することもできない。
未だに驚きを隠せず、目の前のスザクを信じきれないでいる自分がいるから。
「スザク、本当なのか?」
漸く出た言葉はそれだった。
スザクは目を瞠ってから、笑った。
「本当だよ。俺はルルーシュには嘘は吐かないから」
ルルーシュがゼロじゃなかったら、こんなこと喋るつもりもなかったんだけど…
そう言いながらスザクはルルーシュを見つめた。
再会してからのスザクは、どこか変わってしまっていた。
意味がわからないほど、ルールに固執して正義を振りかざす------
(7年前の彼も、勿論、強い意思の持ち主ではあったが)
外部から叩き壊すではなく、内部から変えていけばいいと言った。
それでは何も変えられないと呆れたことを、
それでもスザクがスザクであるから、と認めたことを思い返す。
少し笑う。
再会してからのスザクはすべて演技であったと。
名誉ブリタニア人になり、ブリタニア軍に入り、ブリタニアを壊す。
その理由が自分の、ルルーシュのためだと。
「スザク」
「何?」
「スザクはこれからどうしたいと思っているんだ?」
数回瞬きをした後、スザクは言う。
「俺は、今の立場を有効に利用しない手はないと思ってるよ。だから、これからも名誉であり、軍にいる。幸いというか、当たり前なんだけど、ユフィは俺に懐いていてくれるし、このまま利用しつつ、もう少し内部に入りこみたい」
「そしてブリタニアを、ルルーシュと一緒に壊そうと思ってる」
君は?逆にルルーシュが問われる番になる。
「俺は…」
ルルーシュが黒の騎士団を使って外部から追い込み、スザクが内部からの崩壊を誘う。
そうすれば今の現状よりも、もう少し早くブリタニアが見えてくる可能性が高い。
ルルーシュがスザクの手を取ることに迷いはなかった。
「俺はブリタニアを壊す。・・・スザクと一緒に」
目が合ったまま、スザクの手がルルーシュの前に伸びてくる。
手を握ろうとしたその瞬間、ルルーシュの体はスザクの下に引き寄せられ、
抱きしめられていた。
「ッ……スザク?」
呼ぶとルルーシュの背に回されたスザクの腕にさらに力がはいる。
「好きだよ、ルルーシュ」
耳元で聞こえたスザクの言葉はそう聞こえた。
その言葉を理解できぬまま、
時間だけがただ、過ぎていった。
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HN:
祐稀(まさき)
性別:
女性
自己紹介:
女子です。腐女子です。
基本、ユルいです。
ギ/アス猛烈愛
ルルは右属性です。
女子相手でも右です。
言ってしまえば、総受です。
スザルル・シュナロイを取扱中です。
BLゲーム 咎狗の血
シキアキ&グンアキ愛
グンジが可愛くてしょうがありません。
グンアキを取扱中です。
drrr!!(現在アニメのみ)好きww
シズちゃんがすごくすごく好きです。
けれどdrrr!!はみんな好きだ!
静臨を取り扱い中です。
バンギャ?であったりします。
月と海の四弦さん好きです。
虹の歌うたい(ちっちゃいおっさん)が
世の中で一番好みです。
づか好き芝居好きです。
づかはどの組の大劇にも1回は出没します。
基本、ユルいです。
ギ/アス猛烈愛
ルルは右属性です。
女子相手でも右です。
言ってしまえば、総受です。
スザルル・シュナロイを取扱中です。
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シキアキ&グンアキ愛
グンジが可愛くてしょうがありません。
グンアキを取扱中です。
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シズちゃんがすごくすごく好きです。
けれどdrrr!!はみんな好きだ!
静臨を取り扱い中です。
バンギャ?であったりします。
月と海の四弦さん好きです。
虹の歌うたい(ちっちゃいおっさん)が
世の中で一番好みです。
づか好き芝居好きです。
づかはどの組の大劇にも1回は出没します。