eternal last

初書きスザルル。

スザク目線
というか、ルルーシュは一言も喋ってません…。

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安心しきった穏やかな顔をして隣で眠っている人物が

ルルーシュであることに今ようやく気がついたのは、

何故か今日に限って覚醒が遅かったから。

 

…。

 

自分の軍人らしくないその行動にスザクは少し苦笑いをした。

 

いつもであれば、遠くの誰かの気配が近づいてくるだけで

目が覚めるようにできている自分の身体。

 

今も近づいてくる人の気配で覚醒したというのに、

そんな自分の習性をいともかんたんに取り払ってしまう人が隣に寝ていたからだ。

しかも自分の腕の中で。

 

どうやら、軍からの呼び出しの後、あまり眠れずにいたので、

生徒会室でつい寝てしまったらしい。

 

気がつくと今の状況が出来上がっていた。

 

いったい、ルルーシュはいつこの部屋にやってきたのか。

誰かの不快ではない匂い(を感じたぼんやりとした記憶はある。

その時かもしれない。

 

自分の想いにも、少し気をつけなければならないとスザクは後悔する。

 

もう少しで扉が開くことを感じて、

スザクは無意識の仕業であろうが、この体勢はマズイと思い、

自分の左手をルルの首筋の下から静かに引き抜き、

振動を与えないようにゆっくりと体を起こした。

 

勿論、ここにくる人物など、限られたメンバーで、

スザクの予想通り、ミレイ、リヴァル、ニーナの3人の声が聞こえる。

だか、扉の前で立ち止まりはしたものの、扉を開ける様子がない。

どうしたのか…。

 

スザクが訝しげに思っていると、3人の気配は扉の前から来た方向へと消えた。

 

何か忘れ物でもしただろうとスザクは外を窺うのを止めた。

 

眼下では、そんなスザクの様子も外の様子も気にすることはなく

ルルーシュは、スヤスヤと寝息をたてている。

 

その寝顔を見ていると、昔のことを思い出す。

 

こうしてよく二人で眠った時の事を。

穏やかであったその時間を。

 

そんな時はもうないものだと思っていた。

 

嬉しい。

 

スザクは素直にそう思った。

それと同時に、自分の中の自分が嘲る。

だからといって、今の自分と今の彼が交わえるはずもない。
…。

 

けれど、今の時間だけは忘れよう。

隣にいるのは紛れもない自分の想い人であるルルーシュであり、

彼は何も思うことなく、安らかに眠っているのだから。

 

スザクはもう一度、ルルーシュの隣に横になる。

 

この時間が永遠に続けばいい。

ずっと。

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初めて書きました。
緊張した（笑）
K子にささげます。